星空 [diary]
夜の星に僕らを重ねて
寄り添いあったあの夜
暗闇の中で一つの孤独が
もうひとつの孤独を呼びました
都会の空の明るさに掻き消された星
人ごみに押し流されて消えた君
訳がわからず立ち尽くしました
サイフをすられて家へ帰れなくなりました
バスで行く道を
一人歩いて
胸が苦しくなり
空をチラ見
流れ星はない
願いは叶わない
雲が空にフタをして
やがて雨は降り出す
孤独と孤独が出会いました
天の川の向こうの姫さんのように
君は全てを捨ててまで
僕の孤独を拾いました
共に見た星空は
ずっと頭上にあるでしょう
地べたを見て歩く僕は
来年には猫背になりましょう
君はきっと知らないでしょう
君が救った孤独より
君が去った孤独の方が
ずっともっと大きいんです
まさしくそれは10億倍
夜空の星と同じ数